アトピー性皮膚炎は遺伝するのか
「アトピーは遺伝するの?」と、疑問を持つ方も多いかと思います。アトピー性皮膚炎について知り、理解を深めていきましょう。
遺伝で見るアトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は遺伝するのでしょうか?遺伝子解析の結果、遺伝的な要因として皮膚のバリア機能遺伝子や免疫関連遺伝子が関与していることが報告されています。それほど強い遺伝ではありませんが、アトピー性皮膚炎が両親から子供に遺伝する場合は、皮膚疾患そのものではなくアレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)を受け継ぐと考えられています。
この場合、必ずしも同じ病気を発症するとは限らず、例えば父親がアレルギー性鼻炎、子供がアトピー性皮膚炎ということも多く見られるようです。
幼い頃にアトピー性皮膚炎にかかったことがなくても20歳を過ぎて発症する人のほとんどは、成人の患者は家族歴や他のアレルギー疾患の既往歴のある人が多く、全く何も素因のない成人が急にアトピー性皮膚炎を発症する可能性は低いとされています。
人口で見るアトピー性皮膚炎
厚生労働省の統計「患者調査」によると、アトピー性皮膚炎に悩んでいる患者数は2017年時点で約51.3万人と近年増加傾向にあります。
(参照元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/10syoubyo/dl/h29syobyo.pdf)
年齢別で見るアトピー性皮膚炎
2014年の厚生労働省の調査によると総患者数の年齢別構成割合としては、0〜19歳:36%、20〜44歳:44%、45〜69歳:16%、70歳以上:4% となっており、「子どもの疾患」というイメージがありますが、最近は成人してから発症が見られたというケースも増えてきています。
(参照元:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000111693.pdf)
年齢に応じて症状の出方が異なるところも特徴と言われています。
乳児は顔や頭に出やすく、成長するにつれて首や手足の関節などにおりていく傾向があり、思春期や成人期には上半身に出るケースが多いです。
アトピー性皮膚炎と向き合う
アトピーの重症度が増すほどに人生・生活の質(クオリティ・オブ・ライフ:Quality of Life:QOL)が下がることや、睡眠やかゆみから派生する影響、アトピーによって仕事や学業などにも支障がでることが報告されており、心の負担についても大きいです。
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