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肌や体の老化予防のカギは「腸内環境」

腸活は肌や体の老化予防に非常に効果的なのはご存知ですか?腸内環境が乱れると便秘や下痢といった直接腸に関する症状だけでなく、シミやシワといった肌悩みや免疫力の低下などの老化を感じる原因にもなります。

「肌や体の老化」と聞くと4050代からのイメージに思われがちですが、実際には肌の老化は20代後半から、体の老化は30代頃から始まるとされており、老化を自覚する前から老化予防を意識する習慣が大切です。

 

腸と老化の関係

腸内環境は食生活や生活習慣以外にも年齢を重ねていくと変化していきます。腸内環境が整っているといえる腸内細菌のバランスは、「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=217」ですが、加齢に伴い腸内環境は善玉菌が減っていき悪玉菌が増えていきます。悪玉菌が増えると肌や体内に影響が出るので、高齢になるほど腸内環境を整えることを意識する必要があります。

 

肌の老化

肌の老化の主な原因は紫外線です。紫外線を浴び続けると過剰にメラニンが生成されシミの原因になります。他にも肌のハリが保てなくなり、シワやたるみにもつながります。
また、20歳頃から女性ホルモンが減少し皮脂分泌量が減少し、肌の水分量が保てなくなり、肌が乾燥しやすくなります。肌が乾燥している状態でいると、ターンオーバーが乱れ新しい肌への生成が停滞します。

 

体の老化

年を重ねていくと、筋肉量が減り脂肪が増えます。つまり基礎代謝が低下していきます。

また、免疫系で最も重要な細胞の一つである制御性T細胞は腸内細菌や食事の影響を強く受けます。老化が進むと腸内環境が乱れやすくなることから、制御性T細胞を作る機能が鈍くなり免疫力が低下します。お年寄りが特に感染症に気を付けなければいけないのはこのような理由からです。

 

腸活における美肌効果

腸内環境が整っている腸内は善玉菌が優勢です。この善玉菌が増えると肌のバリア機能が向上し、肌の老化の原因である紫外線などの外部刺激による肌荒れや乾燥を防ぎます。
また、睡眠の質にかかわってくるメラトニンなどのホルモンは腸内で作られており、腸内環境を整えれば、睡眠の質も上がり肌荒れや肌の老化を防ぐことにつながります。

 

腸活における体の老化予防

腸内環境を整え、善玉菌が増えると腸の働きが活発になります。食事で得た栄養素のほとんどは小腸で取り込まれますが、小腸の働きが活発になることでエネルギーが全身へと運ばれ体温が上がり、基礎代謝も上がります。

老化予防のための腸活

腸内環境を整えるために

①善玉菌そのものである乳酸菌・ビフィズス菌・納豆菌と、善玉菌のエサになる食物繊維などを摂取する

②十分な質の高い睡眠をとる

③適度な運動で筋肉を鍛え、腸の動きを活発にする

④ストレスを溜めない

これらを意識した習慣を続けることが腸活からの老化予防です。

腸を整えることで見た目(肌)の老化予防だけではなく、体全体の健康の向上につながることがあります。老化予防のための腸活習慣で取り組みやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。

 

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